始める2分前には、始めるよりも殴られた方がましだと思う。しかし終る2分前には、止めるぐらいなら銃で撃たれたほうがよいとさえ思うものである」
この言葉を述べたのは、講演者として名高い人で、多くの講演者や俳優が味わう気持を言い表しています。聴衆の顔を見る直前には、不安のため、何もかも忘れてしまったような気がしますが、いったん話し出すと、元気いっぱいになってくるというのです.
感情は、その人の行動に強い影響を与えます。しかしまた、行動が感情に強い影響を与えることも事実です。初めの言葉はその一例だといえます。話し始める 前、この講演者の感情は萎縮していました。しかし、話すにつれて感情がのびやかになって、熱意をもって講演を続ける元気が出てきたのでした。
この話の要点は、私たちの日常生活のいろんな面にあてはめることができます。だれでも自分の感情と闘わなければなりません。たとえば、楽しくしたい時なの に気分が滅入り、勇敢になりたいのに臆病な気持ちになったりします。感情を変えようとやってみますが、思うようになりません。感情は、意志の命令に従わな いようです。
それを解決するのは、行動だけです。行動は意志の指図を受け、そして行動が感情を変える力を持っているのです。
陽気な気持になれないときもあるでしょうが、楽しそうに話したり行動したりするように努めることはできるでしょう。そうすれば、行動や話し方が感情に影響を与えて、 心も愉快になってくることが多いのです。
これと同じように、意志の命令による勇敢な行動が勇気をもたらします。そして、臆病になったり、不安で自信のない気持に陥りそうな人に、力を与えてくれるものなのです。
No comments:
Post a Comment