以 前、「どのように幸せ な人生を送るか」という題で若い人達に話をするように頼まれたことがありました。私は「あなたたちの才能を伸ばし、自分の仕事に打ち込みなさい。目標を持 ち、達成まで忍耐強くがんばること。思いやりを持ち、他人のためになることをするように。小さなことにこだわらず、物事の明るい面を見つめ朗らかでいなさ い。」といったようなことを話し、積極的で活発なまた楽観的な人生観を持つように強調しました。
質問の時間になると、一人の女性が立ち上がって「あなたはいつ一番幸せですか」と私に尋ねました。私はこの質問に驚きました。未だかつて、自分の人生の中でいつが一番幸せかなどと考えたことがなかったからです。とっさに「夜、寝床につくとき」と答えていました。
こ の消極的な答えには、我ながら驚きました。しかし、よく考えてみればその通りなのです。もし、一日何もしなかったら、寝る時、決して幸せだとは感じない でしょう。けれどその日、自分の全力を尽くして疲れているのなら、その後の休息は嬉しいものであり、寝床の暖かさも肌に心地良いものとなります。それにも まして、今はもう休んで良いのだと思う、精神的な喜びもひとしおだと思います。
祈りのうちに、今日を終えた安らぎを覚え、眠りにつく数分前には、ただ生きていることの幸せを感じるのです。
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