2011/06/01

Japanese Reading - カルチャーセンター Culture Center

■ 本文
「日本人は働きすぎる」とよく言われますが、最近は日本人の生活も変わってきました。確かに、今までは忙しすぎて、毎日の生活や仕事のことしか考えられませんでした。しかし、経済が発展して生活に余裕ができたので、自分自身を高めるために時間を使いたいと思う人が増えました。また、最近は「生涯学習」という考え方が広まり、学校を卒業した後も生きている間はずっと何かを学び続けたい、と思う人が多くなりました。その結果、カルチャーセンター、公民館、図書館、放送大学など、大人も学べるところが増えてきました。中でも、カルチャーセンターは、だれでも、いつからでも学ぶことができるので、とても人気があります。
カルチャーセンターの講座の種類は、スポーツ、伝統芸能、料理、語学、音楽、美術、コンピュータなどたくさんあって、利用者は、自由に好きな講座が選べます。例えば、手芸教室やエアロビクスの教室などは主婦に人気がありますし、大学で勉強するような日本文学や経済学の講座が開かれているところもあります。開講時間も、朝7時ごろから夜9時ごろまでと、いろいろな人が利用しやすくなっています。ですから、昼間は働いている人たちも大勢通っています。OLが出勤前にプールで泳ぐこともできるし、サラリーマンが、仕事が終わってから語学の勉強をすることもできます。また、平日はほとんど時間がない人でも、日曜日の講座に参加して、写生に出かけたり、テニス・スクールで汗を流したりすることもできるのです。
その上、カルチャーセンターは、「学ぶ場」であると同時に、「出会いの場」という役割も果たしています。つまり、同じ興味を持つ人が、老若男女を問わず集まるので、幅広い人間関係を作ることができるのです。ここで、新しい友人を得る人もたくさんいます。
カルチャーセンターは、学校と違って必ずしも行く必要はありません。しかし、心豊かな人生を送るための一つの手段として、このような場を上手に利用する人が、これからもますます増えていくでしょう。

■ 参考
【 生涯学習 】

生涯学習というのは、学校教育だけではなく、人が一生を通じて行う全ての学習のことです。日本では1980年以降、この考えが広がりました。人々は、図書館、博物館、公民館などを利用したり、新聞社やデパートなど民間の会社が経営しているカルチャーセンターや、大学で開かれている一般の人向けの講座で勉強をすることができます。また、スポーツクラブ、放送大学、自宅で学習できる通信教育、さらにボランティア活動などもあります。このように、様々な場面で、人々が学習を続けることができる社会を作ることが大切だと考えられています。


【 日本人の労働時間と余暇活動 】

2003年の日本人の実労働時間は、1970年と比べると1ヵ月に33.9時間減りました1。働く時間が毎年少しずつ短くなってきているので、自分や家族のために使う時間が増えています。2003年の余暇活動の人気ベスト5は、第1位が外食(日常的なもの以外)、第2位国内観光旅行(温泉など)、第3位ドライブ、第4位ビデオ鑑賞、第5位カラオケとなっています2。その他、宝くじ、音楽鑑賞、パソコン、映画、動物園や水族館などに人気があります。また外国語を習ったり、資格をとるために勉強するなど「遊び」ではない活動のために余暇を使う人も多くなってきているようです。
〔データ〕
独立行政法人労働政策研究・研修機構「毎月勤労統計調査」
(財)社会経済生産性本部『レジャー白書2004』


【 カルチャーセンター 】

東京新宿にある「朝日カルチャーセンター」は、1974年に開講されました。2005年の会員は36,500人、1,500人の講師が教えています。勉強できる内容も、歴史、文学、美術、演劇などについて学ぶ教養講座、手話などを学ぶ社会参加の講座、20以上の国のことばが学べる外国語講座、書道や茶道、絵をかいたり写真をとったり楽器を演奏したりする芸術講座、料理や手芸、園芸を学ぶ生活講座、スポーツなど1,800のクラスがあります。最近は音楽家の演奏を聞きながら勉強する「レクチャー&コンサート」、メイクや自分に似合う色を学ぶ「センスアップ」などの新しいクラスも人気があるそうです。
〔参考〕朝日カルチャーセンター http://www.acc-web.co.jp/


【 高齢化社会とカルチャーセンター 】

カルチャーセンターには、50代以上の人が全体の半分ぐらいいて、平日の昼間のクラスにたくさん参加しています。男性の参加も増えています。仕事を引退した人達や子育てが終わった人達を中心に、自分が好きなことをする時間とお金があり、「もっと勉強したい」、「趣味を楽しみたい」、「新しいことにチャレンジしたい」、「社会のために役に立ちたい」という気持ちを持つ人達が集まってきているのです。平均寿命が長くなり、少子化が進み、2003年には65歳以上の人は日本の全人口の18%以上になりました1。カルチャーセンターで「第2の人生」を豊かにしようとする人達がたくさんいます。
〔データ〕
内閣府『平成16年度版 高齢社会白書』


【 サラリーマンとOL 】

「サラリーマン」「OL」という言葉は日本では普通に使われていますが、和製英語と言って、英語を使って日本人が作ったカタカナのことばです。「サラリーマン」とは、会社などで働いて給料をもらっている男性のことで、肉体労働者は含まれません。「ビジネスマン」という外来語もありますが、「サラリーマン」に比べて、日本の経済のためにがんばって仕事をしている人というイメージがあります。「OL」というのは、「オフィスレディ」つまり会社などで働いている女性のことですが、男性のアシスタント的な仕事をしているというイメージもあり、最近はあまり使いたくないという人もいるようです。

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